塗り薬によるしみ治療
トレチノイン(レチノイン酸)とハイドロキノンなどのぬり薬をしみ治療に処方しています。
老人性のしみ、そばかす、肝斑、炎症後色素沈着(きずあと、虫さされ、しっしんなどのあとのしみ)等の他、小じわ、にきび、にきび痕の赤み・色素沈着などの治療をします。
トレチノイン(レチノイン酸)
トレチノインはビタミンAの誘導体で、米国ではしわやにきびの治療薬として使用されています。
皮膚の角質をはがし、表皮の細胞を分裂させたり、皮脂の分泌抑制や、真皮のコラーゲンの分泌を高めるなどの作用があります。
ハイドロキノン
しみの原因であるメラニン色素をつくらせなくする作用があります。
トレチノイン・ハイドロキノン治療はトレチノインで表皮の細胞を活発に増殖させ、表皮の底に沈んでいる、しみの色素を外に出し、ハイドロキノンで、しみの色素をつくる細胞に新しいしみの色素を作らせなくすることによってしみを薄くしていきます。
治療方法
まずは夜1回の外用からはじめていきます。
外用後3日ほどすると塗った部分に赤みがでたりかさかさになってきます。
しばらくすると慣れていきますが、この反応には個人差があります。
朝は普通にメイクできます。紫外線ケアを十分してください。
2~4ヶ月の治療で効果が出る方が多いですのでそれまで外用は継続しておこなっていきます。
しみの種類や、患者さんの皮膚の反応によりトレチノインの濃度を変更したり、塗る回数などを調整しながらおこないます。