富山県高岡市の皮膚科・美容皮膚科

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脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎は頭皮がかゆい、ふけがでるとの訴えで受診されることが多いのですが赤くかさかさとしてかゆみをともなう発疹が、頭皮以外におでこ、鼻のまわり、耳や首、わき、上背部や上胸部などにもみられることがあります。
いわゆる脂漏部位(皮脂腺がよく発達して皮脂分泌がさかんな部位)に生じる湿疹の1種です。

脂漏性皮膚炎の原因

皮脂の過酸化脂質などの分解産物により皮膚が刺激され皮膚炎を起こすと考えられており、慢性経過をたどる疾患です。

また真菌(カビ)の一種で脂が多い環境を好むマラセチアが皮脂を分解して菌の産生する酵素や誘導された炎症起因物質が皮膚を刺激することも関与していると考えられています。

脂漏性皮膚炎の診断

診断は皮膚症状と発疹のでている部位を参考にしておこないますが、尋常性乾癬やかぶれなどの疾患との鑑別が必要です。
また白癬やカンジダなどの真菌感染症との鑑別のためカビの有無を調べることがあります。

脂漏性皮膚炎の治療

治療は炎症をおさえるステロイド外用薬や抗真菌剤であり、炎症を抑える作用もあるケトコナゾール外用剤を使用します。
ケトコナゾール配合の洗髪料が市販されており、ホームケアとして有用です。

シャンプータイプの外用剤コムクロシャンプーも処方できます。薬が含まれており、頭部に塗って15分おいた後、泡立てて洗い流します。

かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服、皮脂分泌のコントロールのためビタミンB剤の内服をします。

脂漏性皮膚炎日常生活の注意点

成人の脂漏性皮膚炎は症状を繰り返して経過が長くなることが多いので生活習慣にも注意して根気よく治療していく必要があります。
日常生活では次のことに気をつけましょう。

  • 頭皮は刺激のない洗髪料で洗い、清潔にするようにしましょう。
  • ふけを落とそうとして一生懸命こすると刺激でよけいに炎症をおこしてしまいます。
    ふけは皮膚の炎症が治まるとでなくなります。お薬をきちんと塗るようにしてください。
  • 油っこい食事やアルコールを過剰にとらないようにして、バランスよく食事をとるようにしましょう。
  • 睡眠不足やストレスは避け、十分に休養をとるようにしましょう。

脂漏性皮膚炎がなかなか治らないときは

頭皮が赤くなったりかゆくなり、フケがでるなどの症状がでる脂漏性皮膚炎。
なかなか治らないなあとお悩みの方もおおいと思います。
治りが悪いときのチェック項目をあげてみました。

お薬は上手に塗れていますか?
ローション剤の使用量の目安は1円玉大の量で手のひら2枚分の面積に塗るのが目安です。
整髪料のように髪の毛につけるのではなく、髪の毛をわけて地肌に薬を塗るようにしてください。
頭に塗る場合は患部が自分では見えないので、誰か家の方につけてもらうと楽だし効率的ではないかと思います。

自分で塗る場合は薬を持っていない方の手で髪の毛をわけて根元から倒すようにして塗りましょう。
少しずつ頭皮に落としてそっと指でのばすようにし、なじませます。

上手く自分でお薬を塗れない方はコムクロシャンプーというシャンプータイプの外用剤が処方できますのでご相談ください。

髪を洗った後すぐにフケがでたりかゆみがひどくないですか?
シャンプー・リンスなどでかぶれをおこし皮膚の炎症を悪化させている場合があります。
ずっと同じものを使っていてもかぶれはおこります。

低刺激性のものに変更してみましょう。薬用を使用する必要は特にありません、自分に合う刺激の少ないものをみつけましょう。

頭皮を洗うときにこすっていないですか?
頭皮は刺激のない洗髪料で洗い、清潔にするようにしましょう。
洗いすぎはかえって皮脂の分泌が増える場合がありますので頻回に洗いすぎないようにします。

ふけを落とそうとして一生懸命こすると刺激でよけいに炎症をおこしてしまいます。
ふけは皮膚の炎症が治まるとでなくなります。
お薬をきちんと塗るようにしてください。

ドライヤーで髪を乾かしていますか?
髪が湿ったままだと頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、湿疹をおこす原因になります。
きちんと乾かすようにしましょう。

整髪料や育毛剤をつけたり、毛染めをしていませんか?
シャンプー・リンスなどと同じくかぶれを起こしたり、皮膚を刺激し炎症を起こす原因になっていることがあります。
中止したり、使用を休む、あるいは他の成分のものに変更するとよい場合があります。

偏った食事をしていませんか?
油っこい食事やアルコールを過剰にとらないようにして、バランスよく食べるようにしましょう。
ナッツや糖分、コーヒー、香辛料の取りすぎも皮脂分泌を悪化させる場合があります。

ストレスが多かったり睡眠不足になっていないですか?
睡眠不足やストレスが多いと皮脂分泌をコントロールしているホルモンバランスがみだれるもとになり悪化原因になります。
またイライラして頭皮などの患部をさわったり、気にしてかきむしる頻度が多くなり、皮膚に炎症をおこしてなおりにくくなります。
気分転換をするなどしてストレスをうまく発散し、休養を充分に取るようにしましょう。

皮膚科 診療科目

手荒れ、じんましん、アトピー性皮膚炎、皮膚アレルギー、ニキビ、脱毛症、巻き爪などの診断・治療をおこないます。

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